時の話題 「坦々とした日常」
朝早く起き全国紙を読むのが筆者にとって至福の時間である。妻が起きるまでの1時間ほど1~3面を丹念に読む。理解のほどは加齢によって不確かだが記事を読む刹那においては程々納得しながら読み進める。
それからやおら神棚と仏壇の水を交換し、日めくりをめくり本日が何の日か、認めてある偉人の言葉を見る。
そうすると妻が起きてくるので1匹に減ってしまった金魚にエサをやる。
これが筆者の朝の日課である。
数年前までは朝、散歩をしていたが、最近は仕事を終え帰宅してからするようにしている。コロナによって夕方の時間帯に余裕できたからである。晩酌(家飲み)も止めたので体に負担かけない一刻を過ごしていると言えようか。
吉永小百合さん主演の〝北の三部作〟の一作品「北のカナリアたち」の上映10周年を記念した祝賀の会が来週末に礼文町主催で開かれるとの話を聞き、今更ながらだが時の流れの速さにたじろいでしまう。
配給元の東映の社員、マスコミも多数渡島するようで、お忍びの稚内は別にし礼文町は小百合フィーバーに沸くことになるだろう。
コロナ禍に収束感が見え行事・イベント開催と共に人の動きも活発化しているのを実感すると共に、このまま終息まで辿り着くのを願わざるを得ない。
仮に終息宣言が発出されたなら「あれをやろう」などと思われる方も多かろうが、夏を終え秋が過ぎる頃にはぶり返しも―と疑い深い筆者は逡巡する。
もうちょっとの辛抱かなと思いたいが。