時の話題 「梅雨入り」
本州、九州、四国は梅雨入りし1カ月以上じめじめした不快な日々が続く。20代に10年間、東京で暮らしていたのでよく分かる。
上京し初めて見たのが雨戸で違和感あるも2カ月もすると訳が分かった。横殴りの雨が降る日は滅多になく雨戸を収納から引き出すことはなかった。
梅雨に似合うのが紫陽花で何色かの花びらを流れる雨に興趣が湧いてきたのを今でも覚えており、稚内に戻って来ても紫陽花には思い入れが強い。若葉公園に咲く紫陽花にも漸く枝に若葉がつき8月のお盆頃の開花の準備に入っている。
その差たるや2カ月以上もあり、今さら言うことでもないが、とんでもない寒い土地に住んでいることを改めて実感する。
しかし今、40~50年前とは道外の雨の降り方は似て異なるものとなり、線状降水帯での川の洪水によって住宅街が冠水を通り越し浸水してしまい街全体が水没する光景にはおどろおどろしている。
地球温暖化もあろうが木を伐採することで元々大自然が持つ涵養力が損なわれてしまった結果がもたらす有り様に、自然を破壊することで自分達の生活レベルを上げてきた我々人間への天罰だと思っている。
雨が降らなければ人間生活は成り立たないが、度を超えた豪雨は街を破壊し生活できない状況にしてしまい死者まで出す。
本州など道外各地での被害の様子を見る度に稚内に住んでいて良かったとの思いが高じる。裏返せば東京などは人が住む所でないということになる。
田舎の悲哀、そう悪いものでもない。