週末雑感

 遥か遠く離れた紛争とはいえSNSなどでリアルタイムに戦況が分かるものの、遠いがゆえに実感湧かぬウクライナ戦争と比べるとナマの数が日ごとに報道される新型コロナウイルス感染者だが、ここに来て減少が顕著になり、9日午後11時59分現在の全国感染者は1万6813人。北海道は992人まで減り、稚内もこの1週間ほど多い時で3人と沈静化してきている。
 「収束化に向かっている」と書けないのは先般開かれた厚生労働省の専門家会合で、時間が経つとワクチンの免疫効果が下がり夏頃には感染拡大が懸念されると指摘されたためで、現況の評価として「沈静化しているが収束に向かっている訳ではない」とするのが妥当なところか。
 ワクチン効果が薄れ夏休み・盆休みによって必然人流が増え、仮定の域を出ないがオミクロン株から新たな株に置き換わって行く可能性があるからとも指摘している。このため専門家からは▽3回目のワクチン接種を進め▽少しでも体調が悪ければ外出を控える▽不織布マスクの着用▽手洗い▽密を避けるなど基本的予防対策が欠かせないとも。
 先日、稚内市新型コロナウイルスワクチン接種実施本部は、3回目接種を終えていない市民に対し接種勧めるハガキを送り、60歳以上や、18~60歳未満でも基礎疾患がある市民を対象に4回目接種を呼びかける広報をしている。
 この2年4カ月間のコロナ禍にあって感心したのは我が身大事というより他人にうつしてはいけないという稚内市民の真面目で直向きな姿勢だ。

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