時の話題 「世界禁煙デー」

 先月31日はWHO(世界保健機関)が提唱した世界禁煙デー。煙草の健康被害が声高に叫ばれる中、10代の若いうちに喫煙を始めた人ほど、がんになる確率が高い上に煙草を止められないニコチン中毒に陥っているという見解が公表された。
 筆者も20年ほど前までヘビースモーカーで麻雀をした日には3箱60本喫うこともあったが、49歳の8月15日にきっぱり止めた。50歳になると先程指摘したようにがんのリスクが高まるので健康のため止めたもので、止めた当初は塗炭の苦しみを舐めるも三日経ち三年経つにつれ完全に禁断症状から解き放たれ食事も美味しく戴き体重は止めた時から20㌔も増えてしまった。
 世界禁煙デーは1988年に採択、テーマは「たばこ・私たちの環境への脅威」。煙草が原因で当時、年間800万人が命を失い、煙草の栽培によって毎年6億本もの木が伐採され350万㌶の土地が破壊されるだけでなく8400㌧もの二酸化炭素(CO )が放出され地球温暖化の遠因になっていた。
 2004年にアイルランドの国全体を禁煙とする法律が施行されたのを皮切りに、英国や米国の一部州などで屋内喫煙の全面禁止ばかりか販売禁止に向けた動きも顕在化する中、日本は2018年、健康増進法改正によって受動喫煙の防止がマナーからルールへ変更され今では屋内禁煙が当たり前になろうとしている。
 大人になったような錯覚を感じた喫煙。何でも経験派を認じる筆者は喫煙を殊更否定しないが、禁煙すると煙に巻かれない人生を送れるものと思うよ。

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