時の話題 「無聊な日」

 この数日、際どい内容の小欄だったので今回は軽い話題に。
 一昨日の23日は「ラブレターの日」であった。ネットのメール主流の昨今にあってラブレターは死語になろうとしている中、朝、車に乗ると「きょうはラブレターの日です」との音声が発せられた。マイカーは毎日、エンジンを始動した際、必ず〇〇の日など教えてくれる。便利というのかおせっかいやきの代物ではある。
 そういう訳で今回は異性に恋心を打ち明けるラブレターについて認めさせて戴く。
 人生が長くなると無粋な筆者も3度ほど恋文を女性に届けたことがあった。そのうちの1人は妻であり、もしかしたら妻はその手紙を保管しているやも知れぬが、薄らした記憶によると、やたら熱情的な内容で気恥ずかしい思いをしている。
 他は高校時代と妻と結婚する前に交際していた女性にである。いずれも破談した関係を修復しようとの恋文であったが、覆水盆に返らずで終局した。
 思うに関係を修復しようとする心持は男性の方が強いようで、女性は潔い人が多数を占めるようで、男の恋慕など一顧だにしない。
 しかし結婚し子どもができた夫婦はこの方程式は当てはまらず正に子は鎹とばかりに溢れた水も戻ることが間々ある。男女関係の奥深さであろうか。
 小説家を夢見た時もあったが、色恋沙汰も足りなく人間としての深みもないことから頓挫せざるを得ず現在に至るも、しつこさだけは誰のDNAか知らねど持ち合わせており死ぬまであと何遍か書きたいと願っている。よまい言ですがね。

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