時の話題 「十分ではなかろう」

 感染者もだが、稚内の社会経済活動の先行きが憂慮される。2年4カ月に及ぶコロナ禍にあって1年目は情報なく予防策を暗中模索する中、最初の頃はマスク不足が生じ市民がドラッグストアーなどに朝早くから並ぶという事態を招来した。
 零下の寒空の中、マスクを買い求めるため数十人が開店前に列をつくるという異常な光景を打開できない行政の無作為ぶりに憤る市民が多くいた。
 災禍前のマスク需要は極く少ないのでほぼ全量、中国の会社に委ねていたというのが実態で、コロナ禍に世界で最初に見舞われた中国自体の需要もあり日本などへの輸出は二の次であり、最初から躓いてしまった。
 その後の〝アベノマスク〟の国民への配布は承知の通りだが、辛うじて鼻と口を覆う程度では役に立たず、後手々々の政策が安倍内閣倒壊の遠因となるも引き継いだ菅政権はワクチン接種に的を絞った施策を展開するも東京五輪開催など世界的潮流に呑み込まれ道半ばで退陣せざるを得ない状況に追い込まれ、次に誕生したのが岸田政権で、禍中の経過も相俟って衆院選に勝利し今夏の参院選にも勢い付いてはいる。
 さて、この間の稚内といえば工藤市政が任ってきたものの、国や道予算以外の独自対策を実施したかといえば懐疑的にならざるを得ない。更に述べればコロナ対策として困窮する弱い立場の人達を励まし鼓舞する働きかけが出来たのかといえば疑問だ。
 この異常時に隙のない手は打てずとも安心し暮らせるというメッセージは示すべきだったと思うが如何か。

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