大沼に絶滅危惧種の珍鳥クロツラヘラサギ飛来
東アジアにだけ生息する絶滅危惧種の渡り鳥クロツラヘラサギが19日夕方、大沼で確認された。
野鳥に詳しい人によると、ヘラ状のくちばしが特徴で、朝鮮半島西岸の離島などで繁殖し、冬場は台湾や香港などに渡り越冬するクロツラヘラサギは、日本では九州など暖かい地域に飛来するが、北海道で確認されるのは珍しく、東アジア全体での生息数は約6000羽と推定され、環境省のレッドリストで「絶滅危惧Ⅰ・B類」に指定されている。
19日夕方、趣味のカメラを持ち大沼水門近くに集まっているシラサギの写真を撮りに出掛けた市内の男性(72)は、水門近くの水辺でサギの群れの中に、くちばしを水中に入れエサを探していた見慣れない鳥を見付け、望遠レンズをで撮影した。
撮影した男性は「最初、見た時に変わった型のくちばしをしたサギがいると思った。家に戻り調べると珍しい鳥だと分かり驚きました」と話していた。