時の話題 「大震災から11年」

 11年前の午後2時46分、筆者は稚内副港市場2階の「港のゆ」の休憩室で温泉上がりの体を休めていた。そうこうしてると東北地方の太平洋岸に巨大津波が押し寄せている映像が流れ、港内に侵入した津波が住宅街に押し寄せ民家など建物ばかりか人が乗った車ものみ込み、更には上流に波が向かっていく光景に呆然とし声が出なかったのを覚えている。
 その後、福島第一原発も大津波によって電源喪失し炉心溶融を回避しようと原発上空から海水をまくなどした様子と共に、記者会見する当時の政権・民主党の枝野官房長官の嘘八百の発表にも声を無くした。
 政治でも天変地異でも弱い所にシワ寄せが行くものと人生経験から認識するも、青天の霹靂は突然として起き弱い所を容赦なく衝いてくる。話は横に逸れるが、この大地震時における民主党政権のお粗末な対処がその後の自民党政権での安倍一強を創り出し、今なお立憲民主党など野党勢力の政権取り叶わぬ原因だと見ている。
 この大地震のこれまでの死者は1万5900人、行方不明者は2523人に及ぶ。
 震災から10年以上も経つと被災地の復旧は進み防潮堤など整備は進み、住民の高台移転など実行されているが被災した人々の心の傷は癒えない。家族が犠牲になった人、避難・移転先での苦労。人によって様々である。
 国は復興担当大臣とやらを置き対処しているが、被災者に寄り添った施策を大臣が報酬分行ってきたかといえば甚だ疑問だ。心ここに在らざれば視れども見えず。胸に刻まなければならない。

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