事業スキームは民間委託の方向に 議会で市長が稚内副港市場温泉棟の無償譲渡で特別発言
工藤市長は9日午後の市議会本会議の最後に特別発言し、副港市場の温泉棟に関し所有する中田組の子会社「ビサイズ」から市に無償譲渡したい旨の申し出があったことを明らかにし、その詳細を説明した。
市長は「ビサイズから温泉棟に関し、それまでの民間同士での協議にピリオドを打ち、市への無償譲渡を希望している旨の話があった」とし、今後は正式に無償譲渡の申し出があることを前提として「市が財産を無償で取得し、民間に運営を任せるという形での全体の事業スキームを構築することにより、アフターコロナにおける本市の基幹産業の一翼を担う観光基盤の充実に取り組んでいきたい」と述べた。
また「施設はまだまだ新しいといっても開業後14年が経過。設備などについては一定の再投資が必要であり、それを見極めながら財政運営の健全性にも十分配慮し取り組んでいきたいと考えており、具体的な再生スキームについてはできるだけ早くお示ししたい」とした。