週末雑感

 北京冬季五輪で日本選手は金メダル3個など健闘し終え、猛威を振るっているオミクロン株の感染者も減少傾向を示し、宗谷管内の新規感染者が23日、1人まで減り糠喜びしていたところのロシアのウクライナへの軍事進攻には驚いている。
 バイデン米国大統領が数日前から本来機密にしなければならない情報を世界メディアにあからさまにする中、侵攻した際の制裁を云々しているのにも拘らずウクライナ東部だけでなく首都キエフがある北部や南部にもロケット攻撃したのは尋常でなく、覇権主義というよりロシアを小馬鹿にしたような米欧のこれまでの仕打ちに対しプーチン大統領が意趣返ししたのだろうか。
 旧ソ連時代の共産圏の西欧寄り国家がNATO(北大西洋条約機構)に加盟する中、ソ連邦の中で最も親ソ的だったウクライナのNATO加盟は絶対阻止しなければならなかった。捨鉢とは言わぬもロシアにとって乾坤一擲の侵攻との受け止め方はある。
 この暴挙によって世界各国の株価は急落し原油の4月渡し先物相場も1㌭(約159㍑)100㌦を超えるという激震が起き、今後についても原油ばかりか液化天然ガス(LNG)=ロシアは世界シェアの40%ある=の高騰、そして小麦、トウモロコシの輸入の大幅減により異常高値が予想されている。
 アフガニスタンなどへの侵攻とレベルが違う世界的恐慌まで引き起こしかねない事態に我々日本人は驚き口をあんぐり開けた体にあるが、資源や農作物などの高騰等、予想を超える影響あること認識せねばなかろう。

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