時の話題 「がん検診」

 会社で行う健康診断がコロナ禍によって2年間できなかったこともあり過日、市のがん検診を受けた。検診といっても大腸と前立腺がんの検診なので採血し予め採取した大便の容器を提出しただけなのだが、密状態にならないようした会場(保健福祉センター)には胃と肺の検査を受ける人が結構いた。
 日本国内のがん患者は2人に1人おり、3人に1人は亡くなる。心疾患の15%の倍ほどになる37万6千余人(2019年確定値)が亡くなるがんの検診は早期発見という観点から不可欠な事であり、昔は不治の病と言われるも今は治療を早く始めれば助かる可能性が高い。従って長寿にとってもがん検診は欠かせない。
 検診の際に渡された用紙に「がん予防には煙草を吸わないことが最も効果的です」と書かれており、禁煙によってがんリスクを下げることができるとあったが、50歳を前にそれまで20本は喫っていた煙草をきっぱり止めた筆者にとって我が意を得たりの心境だった。
 筆者の母は大腸がんを患い手術しストーマ(人工肛門)を下げ手術から30年間も存命したのだが、がんを見付けたのは当時、大黒2で整形外科と肛門科の開業医だった藤野和夫先生であった。検診ではなかったものの、ベテラン医師の経験によって助命されたことには感謝の言葉しかなく、よく人との会話で藤野先生のことには触れさせて戴いている。
 市民にとって掛かりつけ医の存在は欠かせず地域医療を担う〝赤ひげ先生〟が更に増えるよう願っている。それと検診は健康を保つためにも受診せねば。

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