時の話題 「星野代表の主張」

 「北方ジャーナル」3月号に星野リゾートの星野佳路代表(61)へのインタビュー記事が載っており熟読させてもらった。
 長野県軽井沢市に本社がある同社は全国的に事業を展開する中、道内では2004年に占冠村のアルファリゾート・トマムを引き継ぎOMO7旭川を18年に継承するなど高級路線のホテル・旅館事業を行っている。
 宿泊業界は新型コロナウイルスによって辛酸を舐めているが、コロナ後を見据え長期的に持続可能な観光産業にするため「ブームをつくってはいけない。リピーター中心の経営環境にして行かなければならない」と誌上で主張する。
 ブームを作らないと言うのはどういう事かというと、コロナ禍前のようなインバウンド(外国人客)に頼った経営と安価なツアーを否定するもので、高額でも宿泊客が満足する空間(施設や応対など含め)を創造することを重視したものと考えることができよう。
 自前のホテルなど持たず集客が衰えた所を継承する格好の〝再生屋〟的なイメージを持っていた星野さんへの誤解が解かれた北方ジャーナル誌インタビューであった。
 社長で編集長の工藤年泰氏とは〝ひまわり事件〟以来のお付き合いで、少々生意気だが歯に衣着せぬ物言い然り好漢である。この10年ほどは盃を交わす機会も失せてしまったが新聞と雑誌の違いはあっても切磋琢磨する刎頸の交わりの間柄にある中の一人である。
 事業をやるには人の信頼を得て一つ々々誠実にこつこつやらねばならないこと、改めて肝に銘じた。

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