時の話題 「還元策について」

 昨日の紙面でお知らせしたよう読者とクライアント(広告主)への還元策を実施致します。コロナ禍で延々となっている2年前の創刊70周年祝賀会開催を中止し、その代替として実施することにしたもので、災禍で苦しむ市民の皆さんや会社の方々に幾らかでも寄与できればと思い、口幅ったいものの、小社の歴史でもかつてない還元策と自負している。
 背影には新聞を取り巻く状況が如何ともしがたい状況にあることだ。全国紙やブロック紙など部数減で厳しい先行きにある中、地域紙である稚内プレスも例に洩れず呻吟する度合いが深まっている。
 しかし小紙はこれまでも身の丈以上の事業欲は持たず、稚内の情報を安価な媒体で届けることを肝に銘じ、創立者の前田彰翁はじめ社の歴史をつくってきた諸先達がその使命を全うしてきたところだが、時代の流れに抗じ切れずジリ貧状況に追い込まれている現実があるのは確かだ。
 といえど自分達の都合ばかり殊更述べても詮無いことであり、これまで何かと世話になってきた稚内全体への恩返しもせねばならず、コロナ禍で苦しい境遇にある個人・法人への還元策を実行しようと思い立ったという訳である。
 皆さんにとって大した足しにはならんでしょうが、幾らかでも助けになればと願っているところであり、これまで72年間、小紙を支えてくれた皆さんへの返礼として考えて戴ければと願っている。
 小欄でもよく記す相身互いの精神でこの苦境を乗り切る対処策の一つとして皆さんすべからく恩恵に浴すること願っております。

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