時の話題 「大人しくするな」
耳が遠くなっており議場での本会議は記者に任せ、常任委員会は会場(市正庁)が狭いこともあって取材しているが、つらつら感ずるのは議員の迫力不足である。これは稚内市に限ったことでなく国会も道議会にも見られ議員の質が目に見えて落ちていること物語っている。
市議会総務経済常任委員会で今月12日の暴風雪の除雪対処で市職員と質疑を交わす様子を見て思ったもので、議員の性格もあるのか一言で言うと遣り取りが甘い。結局、市職員の老練さと言いましょうか巧みさに押し切られているな―との感想を強く抱いた。
あれだけの猛吹雪だったので誰しも12日当日の除雪が困難なことは分かる。しかし業者によってはパトロールし雪に埋まった一般車両を助けている。
市民のことを本当に考えるなら「もうちょっと気合い入れなよ」などと叱咤してもよかろうて。小紙への13日の読者からの叱咤よろしく。
この一見、優しいとも言える言動は稚内ばかりでなく国会でも顕著に現れており、中味のない内容で政府を攻撃するも迫力なくもどかしい。丁々発止の遣り取りがあってこそ議会という場の真骨頂であり数千万円の歳費(市議会議員報酬は600万円)を支給されている議員の役目・使命であろう。
余りに場を壊すような言動は困りものだが相手と喧嘩するぐらいの意気込みで質疑を交わせば互いに通じる所も出てくるだろう。
筆者はよく記者に取材先で「喧嘩をしろ」と檄を飛ばす。大人しいと舐められ相手のペースに乗せられる。