時の話題 「物価高」

 一途なのはいいことだが、物価上昇の一途さは戴けない。ガソリン、灯油ほか食料品、日用雑貨品など、これでもかと高騰する中、政府は昨年表明した燃油価格上昇を抑える価格抑制策を、1㍑170円以上が予想されるガソリンを対象に今週実施する。
 セルフGSでは未だ170円に届いていないが、他のGSは稚内でも軒並み170円台になり、一般ユーザーだけでなく法人ユーザーは給油量が多いだけに経営の足枷になっている。それでなくともコロナに痛めつけられているところで、弱り目に祟り目という油類などの物価高である。
 先日、ネットを覗くと日本のサラリーマンの給与水準は1990年代のバブル期を最高に上がるどころか下落に向かっている。バブル崩壊後の経営戦略見直しによって正社員を減らし非正規社員を増やした分、全体の平均給与は下がっているようである。
 一部企業では終身雇用を守っているが、実際、給料を支給する段になると少ない方がいいに決まっており非正規に頼る雇用状況になってしまったのか。
 一方、内部留保を増やしているのだから今の日本経済の実態はと言うと、弱い立場の人によって成り立つ虚業社会とも言えようか。
 稚内はどうかというと、さすがに都会ほど人を使い捨てにせず社員の生活が疲弊しないよう経営者は今、努めているが、背に腹は代えられぬとばかりに会社が窮地に追い込まれた時には弱い者いじめをするやも知れない。
 都会と比べ給与が安い訳だから善処しなければならない。会社があっての物種だがね。

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