けさ好漁期し2漁協で初競り 稚内漁協では3年ぶりに鮮魚上場
市の地方卸売市場で6日朝、初競りが行われ、買受人の威勢よい掛け声が響き渡った。
午前7時の初競りを前に、工藤市長は「昨年6月、ロシアによる漁船のだ捕があったものの、関係者の早期対応により解放され感謝している。コロナ禍による魚価への影響や環境変化など厳しい状況が続きますが、明るい一年になるよう祈念したい」との挨拶に続き風無稚内機船漁協組合長は、昨年の沖底漁船の水揚げは前年比38%減の1万6000㌧、金額は28%減の13億9000万円に止まったことに触れ「資源管理がとにかく大切。特にホッケは10年来の努力を重ね上昇気味にあり管理を続けながら操業して頂きたい」と述べた。
このあと、中陳買受人組合長が「一昨年からコロナに悩まされ、飲食店などでの取り扱いが減っている。汗を流し獲ってくる魚の付加価値を高める努力をしていきたい」と挨拶したあと、南市場部長の音頭で三本締めが行われ、今年の豊漁と安全操業を祈願した。
沖底漁船はシケのため初水揚げとはならず冷凍イカ、冷凍ナメタなど34箱の競りが行われた。
稚内漁協の初競りは6日朝、市場で行われ3年ぶりにカレイなど鮮魚が上場され、買受人らの威勢よい掛け声が場内に響き渡った。
競りに先立ち安藤組合長が関係者60人余りを前に、昨年の取扱実績について「主要な魚種の秋サケ漁が全道的な不漁となり、低迷が続くイカ釣り漁の漁獲減少により、数量は前年より2割少ない1481㌧となりましたが、ナマコの価格回復と毛ガニ、タコなどの価格安定もあって金額は25億4000万円の実績となり、前年よりも4億8000万円の増加となりました」と振り返った上で、今年一年について「今後も漁業や組合運営を取り巻く環境は厳しい状況が続くものと思われますが今まで以上に安心安全な水産物の安定供給に職員一丸となって頑張っていきたい」などと挨拶した。
続き柳浦買受人組合長が「皆さんのご健勝と発展を祈念します」などと述べ、木村専務理事の音頭で三本締めが行われたあと真ガレイやギスコなど鮮魚と冷凍物合わせ50箱余りが競りにかけられた。