時の話題 「今年の最後に」
きょう29日は今年最後の小欄。294号目である。
よく読者から「毎日のよう書くのは大変でしょう」と言われるが間髪入れずに「あなたの仕事を僕が出来ないよう餅は餅屋でさほど苦労はありませんよ」と答えている。嘘偽りない正直な気持ちで、書くことが飯の種になり生活しているのだから当り前と言えば至極当然なことであり特別なことではない。
コロナ禍の中、医療や介護スタッフ、ごみの回収業者、宅配便の方々などエッセンシャルワーカーこそ大変だったろう。今でこそ稚内の感染者はいなくなったが、散発的に出ている時には気を抜けない緊張の日々を過ごしたことでしょう。改めて感謝申し上げるものです。
あと2日すると大晦日となり神社に初詣で出掛けることと察しますが、昨年の今頃は災禍のど真ん中のため分散し初詣することが奨励され、旧年中の幸先詣の市民も相当数いたことだろう。神に願掛けするのも平常時の「家族みんなが幸せになるように」ではなく「コロナが収束し皆んなの笑い顔が戻りますように」だったことでしょうか。
人間というのは未来への夢と希望がなければモチベーション(動機づけ)は上がらず、そういう意味合いではコロナ収束だけが願い事では人生が停滞したのと同じになる。
来年こそは平静を取り戻し、若い人は夢を働き盛りは希望を、熟年層は老後への備えを、そして高齢者の方々はゆっくり寛ぐ時間を持てれば御の字だ。
偏屈な小欄の愛読に感謝しペンを置かせて戴く。幸多きことを。