世界平和願い精華学園の大西君と加藤さんが「九人の乙女」の悲話を朗読会
稚内樺太記念館で11日午後、ソ連軍の侵攻により真岡郵便局で9人の電話交換手の悲劇を描いた朗読会「九人の乙女」が催され、朗読を聴いた80人余りの市民は平和への思いを新たにしていた。
太平洋戦争開戦から今年で80年が経ったのに合わせて、九人の乙女と一緒に真岡郵便局で勤務していた故金川一枝さんの娘で九人の乙女の物語を舞台公演している中間真永さんが企画し、中間さんが校舎長を務める通信制の精華学園高札幌校の2年生大西晃吾君(19)と、1年生加藤千尋さん(16)の2人が世界の恒久平和を願い朗読した。
約20分の話の中で乙女たちの最後の電話連絡の言葉「さよならみなさん。これが最後です。さようなら、さようなら」などと、朗読を終えた大西君と加藤さんは「九人の乙女の悲劇を風化させず、私たち若い世代に語り継ぎ平和の大切さを訴えていきたい」、中間さんは「平和の尊さを伝えていきたい」と話していた。