時の話題 「激変に惑わされず」

 高騰してきたガソリン、灯油など燃油価格だが、来週から値下がりするようだ。
 灯油は1㍑110円を越えガソリンもセルフで164円と、7年とか8年前の水準までハネ上がっているが、ここに来て新型コロナの新変種株オミクロン株の感染拡大によって経済活動の停滞が懸念され、とりわけガソリンは消費落ち込みが顕著になるとしての値下げのようだ。
 経済活動停滞によるガソリンの消費減は理解できるも灯油も一緒に下落するのかな?との疑念あるが、石油情報センターが予測するのだからその通りなのであろう。家計は助かるが問題は下げ幅で、2、3円では高止まり現象が解消される訳でなく、値下げ幅を見なければならない。
 カーボンニュートラル(脱炭素)の将来を見据え、いずれ石油に依存する社会を変えて行かなければならないのだが、石油は燃料としてだけでなく色々な製品を製造する元になっており、炭素ゼロと言っても無理なところがある。
 ウイズコロナ、アフターコロナに向け災禍が減じようとしている中、これを機に一気に―との思惑が先行し過ぎている嫌いがない事はなく、石油関係業界は慌てて炭素ゼロに舵切りするのでなく、体力を温存しつつ未来への投資を実行して行かなければならない。
 車の場合、電気自動車(EV)と言っても新車の話であり十数年も乗れる中古のガソリン車は残る訳で、状況が180度変わるものでないこと肝に銘ずるべきであろう。
 和洋折衷でないが互いの利点を程良く取り入れるのが宜しいか。

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