冬の嵐に観光客驚く 夕方には警報から注意報に
発達した低気圧の影響で稚内は2日、雪を伴った20㍍以上の暴風が吹き荒れ、午前中、吹雪で視界が悪い所もあった。
稚内地方気象台によると、2日午前中、宗谷岬28・3㍍、開運24・7㍍、声問22・6㍍の最大瞬間風速を観測。朝までに降った雪は1㌢と少なかったが、暴風による地吹雪で視界が悪く、車はライトを点灯させ走行していた=写真=。
吹雪の中、2日午前中、ノシャップ岬に九州などから稚内入りしたツアー客60人余りが立ち寄るも横殴りの強風で見学を早々に切り上げていたが70代男性は「バスから降り岬の先まで行くのに強風で大変だった。北海道の冬の嵐はすごいね」と驚いていた。
波は6㍍と高く、2日の利礼航路は全便欠航した。空の便は東京千歳便ともに天候調査となり、悪天候のため中央小など市内6小学校は臨時休校した。
午後にかけ風は徐々に弱まり、稚内に発令中の暴風雪、波浪警報は夕方までに注意報に切り替わるものの、引き続き15㍍前後の強風が吹く。寒気が抜ける2日夜遅くにかけて雪が雨に変わり、3日にかけてまとまった雨が降る。