日向寺さんが赤れんが通信所を模型で再現し 歴史・まち研究会に寄贈
模型作りが趣味の日向寺和裕さん(66)=藤建設営業部長=が恵北にある赤れんが通信所を再現した模型を作り、施設を管理する稚内市歴史・まち研究会に寄贈した。
日向寺さんは、これまでに市内の歴史的施設などに役立ててほしいと、稚内~大泊を結んでいた稚泊航路で活躍していた「宗谷丸」の模型を稚内樺太記念館、南極観測船しらせの模型を科学館などに寄贈している。
赤れんが通信所は最初、望楼がシンボルのB棟の模型を作り終えたあと、知人から昭和初期に建築されたA棟などの図面や戦後の写真を見せてもらったことをきっかけに創作意欲が沸き、昨年夏から半年間かけ通信所でL字型に建物が並ぶ様子を模型で再現した。
模型には時代背景が合うよう古い車や馬車なども作り、実物は屋根の崩落が今激しいA棟も細かく再現し、レンガの色も当時の建物に似せて作った。
先週末に開かれた通信所の一般公開で模型がお披露目され、当時の建物を再現した模型は見物客の関心を集めていた。
日向寺さんは「保存活動に頑張っている研究会の力になれば嬉しい。今は全体像を見る事はかなわない通信所ですが、模型で当時の様子を感じてほしい」と話していた。