時の話題 「満面笑みの催し」

 他国の新型コロナウイルス感染者の再々拡大を尻目に日本の一日の新規感染者は東京が10人切り一桁になるなど沈静化し、社会経済活動が完全復活しようとしている。
 稚内でも22日、商工会議所主催し会員親睦と表彰企業を祝福する夕べが催され、挨拶した中田会頭、工藤市長とも普段の生活を取り戻しつつある現状に安堵している心情を吐露した。乾杯の音頭を取った市長が少々不安げに「カンパイ」の発声した事に、長かったこれまでのコロナとの闘いを物語り、臨場していた130余人の人々が一時的ではあろうとも開放感に浸っていたようだ。
 阪神淡路、東日本、熊本など大地震の記憶が薄れつつある昨年初頭、世界規模のコロナ禍に陥り、これまで2億9千万人ほどが感染し517万人近くが亡くなった。日本では272万6355人感染し死者は1万8352人。北海道は6万1086人感染し1472人死亡。稚内はというと10数人感染し死者は一人も出ていない。
 この2カ月、感染者は無く稚内市内では死滅してしまった感のあるウイルスだが、これまでも仕事などで札幌などに出掛けた市民の〝もらいコロナ〟による感染があったので気を付けねばならない。
 稚内市は2年連続し「みなと南極まつり」を中止するなど慎重に対処してきたが、商工会議所と共催し行った先般の花火大会を契機とし幾らかずつながら人が集まる事業を実施。今回の商工会議所主催の夕べが稚内としての方向性を宣言した格好となった。
 参会者の笑みが印象的なイベントだった。

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