漁り火が闇夜照らす イカ釣り漁船 礼文島沖の冬の海で

 イカ漁が行われている礼文島沖で、イカ釣り漁船の漁り火が冬の海を幻想的に照らしている。
 7月15日に第1船の管外イカ釣り漁船が入港して以降、利礼沖などで操業する船は増えず水揚げも振るわなかったが、今月に入り水揚げが上向いたことで熊本や青森などから第2副港に入港する漁船が10隻ほどに増えている。
 イカ漁船は天候状況を見ながら稚内港を正午過ぎに発ち数時間かけて漁場の礼文島沖に到着。日没で薄暗くなってから集魚灯でイカをおびき寄せ、朝方まで漁を続ける。
 礼文島沖などが見える夕日が丘パーキング(冬季閉鎖中)周辺の高台からは、イカ漁船が放つ無数の光を楽しむことができる。
 イカ漁師は「今季は漁をする船は少ないが豊漁だった何年か前は40隻前後が漁場に集まり昼間のように明るかった」と話していた。

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