時の話題 「脱炭素社会加速」
中央地区にある商店街再生と来たるべきカーボンニュートラル(温室効果ガス排出ゼロ)を目指し国道40号沿いに電気自動車(EV)の充電設備を数十台設置し、その前にショッピングゾーンを開発し建物階上に市役所を―という提言を、稚内を愛する会の佐々木政美会長が15日の本紙紙面の意見広告で明らかにした。
市役所新庁舎改築は基礎設計に入り来年度は実施設計、翌2023年度(令和5年度)に着工というスケジュールが組まれているので庁舎を現アーケード街に持っていく案は余りにも唐突で実現性は無いにしても、他の充電設備云々は傾聴に値しよう。
欧米各国、特にヨーロッパのフランスを中心とする各国はガソリン車を一掃しEV、FCV(燃料電池車)、水素自動車など二酸化炭素を排出しない自動車生産を目指しており、その時期を2030年と定めている。
日曜日の夜、NHK特集「EVシフト」と題した番組を放送していたが、地球温暖化防止にはハイブリッド車もガソリン車であり一掃してしまおうとの動きもあり、佐々木さんの提言は夢物語でも奇想天外でもないと思った読者の方々もいたことだろう。
それは稚内のような地方の小都市だから成就できないという話でなく大都市、小都市こぞって実行して行かなければ行く々々我々人類は地球に住めなくなるという事態が起こりうるという危機感からでないのか。
人類が築いてきた文明が消滅する可能性がある今日の状況に対処して行くのは今の人類の役割であろう。