時の話題 「徒然に無題にて」

 はてと困ってしまった。小欄のテーマが思い浮かばないのだ。
 コロナ禍中のイベント中止などによって記事ネタが大幅に減ってしまい小紙記者も悪戦苦闘している。社会活動や日々の生活など題材にする地方紙にとってイベント自粛は痛手となり余白が出るのではとの懸念あったが、記者の頑張りもあって発行し続けている。
 そうこう思い悩むところで新型コロナウイルス感染者が著減していることで感染予防しながらの新生活様式が声高に叫ばれており、スポーツもコンサートも、そして大晦日恒例のNHK紅白歌合戦が入場数を制限するといいながら2年ぶりに有観客で開催されるのは慶事である。
 世代にもよるが我々高齢世代は紅白歌合戦によって締めくくり新しい年が良い年になりますようにと、この数十年、お正月を迎えている。コロナは正に庶民の小っちゃな希望さえ打ち砕いてしまった悪魔であった。
 ふと外を見ると小雨が降り出し地面の枯れ葉を濡らしている。あと何日かすれば落ち葉どころか街中全体を白く染められるのかと嘆息しつつ月日の速さに呻吟する。
 数日前、ゾロ目プラス1の歳になり、よわいを重ねる慌しさに再び溜息つくも、宿命ゆえ避けられない諦念の情が心と頭の大半を占めている。
 自・公政権は18歳以下の子供がいる世帯に一人10万円の給付をする。バラまき批判はあるものの、昨年来の大盤振舞のツケが孫子世代に重くのしかかることを思えば大人の償いの心を対価にしたという事なのか。しかしそれにしては少ない。

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