猛暑でバフンウニ死滅 前浜に抜け殻が大量漂着

 ノシャップなどの前浜に死滅したエゾバフンウニの殻が大量に漂着している。漁業者の男性は「今夏の暑さでウニが大量死したのではないか」と、来年以降の漁を不安視していた。
 ノシャップ地区の前浜には例年、シケのたびにコンブなどと一緒にウニの殻が流れ着くが、今年はこれまでになく大量の殻が秋川水産裏付近の海岸数十㍍に亘り漂着している。
 漁業者の男性によると、猛暑のあとウニ漁に出るとノナ(キタムラサキウニ)は採れるが、バフンウニが大量死している様子などを目にしているとし「殆どが死んでしまったのではないかと仲間の漁師とも心配している」と話し、通りかかった別の漁師も「こんなに流れ着いてくるのは見たことがない」と話していた。
 稚内水試の高畠調査研究部長によると、今年は猛暑で特に水深が浅い沿岸部では水温が上がったとし、「キタムラサキウニよりバフンウニの方が高い海水温に弱く影響を受けた可能性は十分ある」と同部長は話していた。

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