時の話題 「佑樹と翔」
早稲田実業高、早稲田大から鳴り物入りで北海道日本ハムファイターズに入団するも11年間在籍し15勝しか上げれなかったが引退試合まで行われた斎藤佑樹(33)。片や強豪校の大阪桐蔭高から入団し打点王3回、ゴールデングラブ賞4回など輝かしい成績上げるも暴力沙汰を起こし日ハムを追われた中田翔(32)。ついこの前までは脚光を浴びる立場にいた中田とケガで燻ったままで引退せざるを得なかった斎藤との今に至っての違いは何なのか。野球選手として幾ら華々しい成績を上げても立派な人間にならなければ爪弾きされるということであり、中田はチーム内でお山の大将と化し人格磨きを疎かにした一方、斎藤はケガをし成績上がらずとも忍耐強く野球人生を送ってきたということなのか。
人生は結果が全てではない。挫けず努力する姿勢が尊い。その懸命に生きようとする姿を他人は見ているということである。
将来像を探れば斎藤はいずれ日ハムのコーチとして招かれ、今ジャイアンツにいる中田はこれまでの移籍選手同様に使い捨てされるのではないのかと危惧している。
野球ばかりでなくスポーツ選手の寿命は短い。好成績を上げればよいが、誰もが上げられるものでなく失意の時の生き様が後々の、引退後を含め人生に反映されていく。
ちとばかり好調だからといって調子に乗らず謙虚に生き他人に敬意を表されるようにならなければならない。
佑樹と翔。ドラ1同士だが肝心なところで明暗分かれてしまった。人生は長い。翔の巻き返し願っている。