時の話題 「衆院選公示」

 きょう19日、第49回衆議選が公示され、今月31日の投票まで新型コロナウイルス感染症対策、経済再生など多岐に亘る論点で論戦が交わされる。
 前菅政権末期の支持率が30%を切るまで凋落した自民党は総裁選で温厚で他人の話を聞くという岸田文雄氏を選出し選挙に臨むことになったが、政党別支持率では立憲民主党(立民党)以下野党各党を引き離し、一見楽な選挙に見えるも内実は1~3期の確固たる地盤がない当落線上議員の当落が勝敗の帰趨を握るものと思われる。
 立民党など野党は相当数の小選挙区で野党統一候補を擁立し与党に一泡吹かせようとしているが、分厚い与党の壁を打ち破るのに梃ずるのは目に見えており、よく予想が外れる筆者が見るところ苦戦必至の情勢か。
 感染者が著減しているとはいえ各候補者はリバウンド(感染再拡大)に留意した選挙戦術を強いられる。街宣車で遊説するのは問題ないものの、個人演説会など3密を招く選挙活動はできなかろうからビラ配布など戦術は絞られてくる。
 ネットなど駆使した運動は投票率が他世代と比べ高い老齢者向けとは言えず、悩ましい選挙ともなる。
 数日前、政治家に期待することはない―など軽口立てするも政治家が政事を司るのであり期待しないと言えど頼るしかあるまい。
 この相矛盾するような状況の中、将来を託す政治家を選ぼうというのだから無理筋に近いものがある。
 ただの手駒にならず高邁な志を持った「俺が町の先生」の出現を稚内の有権者は待望している。

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