技能実習制度の行方語る 武部勤道ベトナム交流会長が講演

 北海道ベトナム交流協会宗谷は16日午後、宗谷経済センターで今後のベトナム人技能実習生情勢を考える講演会を開いた。
 外国人技能実習生を受け入れている水産加工や建設業などの関係者40人余りを前に、北海道ベトナム交流協会長で元衆議の武部勤氏が「今後の技能実習制度の行方」と題し講演。一部の企業による賃金・待遇面などでの違反や不法就労問題で外国人技能実習生制度の見直しが検討されていることを踏まえ「国内に40万人いる外国人技能実習生のうち、22万人がベトナムから来ている。日本で勉強するため来ている彼らが母国に戻ったあと、会社の社長として活躍している人もいる。彼らをこれからの仕事のパートナーとして考え、稚内からベトナムなどアジアの国に進出するために制度をしっかり考えなければならない」と述べた。
 制度の行方について「3年間の実習を終えたあと、彼らが自由に将来を選択する仕組みが大事。受け入れる企業だけでなく、実習生を守るガイドラインに基づいて行政が支えて指導すると共に実習生も日本語をしっかり勉強した上で日本に来るようにしなければいけない」と語った。

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