時の話題 「新聞週間」

 先週15日から新聞週間が始まった。今年の代表標語は「答えなき時代のヒントを 得る記事」。たかだか数千部の小紙だが、権力におもねず一般市民に根差した紙面づくりとの葛藤の毎日である。
 人類にとっての文化は先ず話し言葉でコミュニケーションを取るようになったためで、その言葉を残す文書の出現によって人類史が維持されていることに異論はなかろう。
 しかし、この30年来の急速なネット普及と開発により文字化しなくも即決できるツールを人類は手にした。従って文書の代表格とも言える新聞の浮沈が取り沙汰されるほど人の間のニュースを伝える媒体の役割を失おうとしているのは我々業界だけでなく世界中の人々が認知する現況といっても差支えない。
 我が家では毎日新聞を取っており毎朝1時間ほど読んでいるが、ページ数が多過ぎて余してしまう日があり最終面の社会面が残ってしまう。しかし事件が多い社会面はネットで見ているので支障が無いとはいえ、何せページ数が多過ぎる。全国紙なので国内を網羅し中味の濃い新聞にという意図は理解できるもこの辺が改善点になろうかと思っている。
 手前味噌だが、プレスは稚内市だけのタブロイド2ページ立てのため文章も短くコンパクトにといえどポイントは外さないよう毎日の紙面づくりで腐心している。
 ネットで読んだ記事を新聞で読む時、これまでの習慣もあり紙をめくりながら識見ある記者の文章を味わうのは日々楽しみで、小社もだが読者の負託に答え発行するのが新聞社の使命である。

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