時に話題 「守秘義務」
守秘義務は公務員、医師、弁護士などが職務上知った秘密を守るべき法律上の義務。漏らせば処罰されると、広辞苑に書かれてある。民間であれば刑法など公務員の場合、国家公務員法、地方公務員法で処罰される。
しかし現実は公務員の守秘義務違反が後を絶たず、小さな町ほど一般住民と役場職員との距離が近く守秘義務に抵触する事例が少なからずある。
水道料金含め税金の滞納、救急隊員含め医療現場での軽率な言動はじめ稚内でも事例がない訳でない。
12日夜、読者の方から電話があり、某看護師が亡くなった人の死因を言い触らしたため多くの人に知れ渡ってしまい遺家族の人が悲嘆に暮れていると言う。かなり詳しく内容を知っているので看護師か近い職業の人と見られ、市の部署の「厳重注意」とする処分は甘いとも指摘する。
新聞社には色々な情報が入り個人を特定できる事例があるものの職業柄、紙面以外で他人にベラベラ喋ることはない。守秘義務を課せられている職業ではないが、職業柄持つ倫理観もあるので他人様の事を論わないようにはしている。
稚内のような地方都市にあって市役所の職員はいわゆるエリート層である。そのことを重々自覚し、職務上知り得た個人情報も公僕という立場をわきまえ自らの中で昇華し仕事に当たるようにしなければならない。
人には子どもであれ大人であれ他人を傷つけ名誉を毀損する言動は極力避けなければならない。公務員であれば尚更のことであり、電話で指摘された当事者らの猛省を促す。