時の話題 「ヘビー級世界戦」

 スポーツは何でも観戦する。その中で一番と言っても過言でないのがボクシングで、特にヘビー級タイトル戦はほとんど欠かさない。日曜に米ラスベガスで行われたタイソン・フューリー(英国)とデオンテイ・ワイルダー(米国)の一戦は期待に違わぬ戦いとなりチャンピオンのフューリーが制した。
 二人の闘いは3度に及び、1回目はチャンピオンのワイルダーが最終ラウンドにダウン奪い辛くもドロー、2回戦、今回の3回戦はフューリーがKO勝ちした。
 モンスター井上尚弥も素晴らしいが、ヘビー級のKO必至の迫力には敵わない。
 ボクシングの面白いのは倒すか倒されるかの乾坤一擲の勝負だからであり、勝てば名誉とカネを奪取し、負ければ奈落の底に突き落とされるという博打そっくりの闘いだからであろう。
 真面目にこつこつと生きるのと比べギャンブルやボクシングなど勝負事は一発逆転という痛快さがあり止められぬ一因でもあろう。
 その魔力は半端ではない。自らばかりでなく家族など他の人も巻き込んでしまう。ギャンブルで蔵を建てたという人を聞いたことがないので大方は悲しむべき人生を歩むのが常なのだがね。
 それでも勝負事は廃れない。特に男の場合、雨後のタケノコのように現れてはズタズタにされてしまう。真面目にこつこつと生活するのは結構きついものがあるということか。
 年を取ると平々凡々とした生活の有難みが判ってくるも若いうち、とりわけ社会人となった20、30代の内は理解できず半熟のままだ。

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