週末雑感

 7日午後11時前、千葉県北西部を震源地とする地震が起き東京など震度5強を観測し「直下型か」との頭過るも幸い深度が深くケガ人は40数人で済んだものの、鉄道の運転見合わせにより帰宅困難者が続出し、翌朝の通勤通学にも影響が出た。
 首都圏の直下型地震発生は前々から懸念されておりマグニチュード7クラスの大地震が起きると東京などは壊滅的被害を受けるとされているも、一時論議された省庁など官庁の東京からの移転は遅々として進んでおらず、この国の為政者の危機感欠如は甚だしい。
 官庁移転と言っても易々できることではないが、1923年の関東大震災以来100年近く起きていない首都直下地震の発生確度が上昇する中、早急に対策を講じなければ手遅れになってしまうのではという憂慮はある。
 阪神・淡路、東日本と2つの大震災を経験している日本だが、どうも呑気というのか切迫感が足りないというのか対策に速度感が欠如している。
 10年間、東京に住んでいた筆者思うに、東京では大袈裟な表現だが毎日のように微動があり都民が慣れっこになっていることもあるのだろうが、専門家がリスクが高まっていることをあれだけ言っているのにも拘らず馬耳東風のごとくの安穏さには呆れてしまう。
 稚内だってサロベツ活断層があるので程々の地震が起きる可能性がある。更には海に面しているのでサハリン沖、アリューシャン列島沖の大地震による大津波もゼロでない。
 地震国日本にあっては東日本大震災級の巨大地震が何時あってもおかしくない。

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