次の大会も目指す 藤田選手帰郷し市長に結果報告
東京パラリンピック自転車競技に出場した稚内出身の藤田征樹選手(36)=藤建設=が5日午後、市役所を訪れ、工藤市長らに結果を報告し「市民の皆さんの応援が力になり頑張れました」などと感謝の言葉を述べた。
過去3大会で銀3つ銅2つのメダルを獲得した藤田選手は、東京大会で4種目に出場し表彰台には届かなかったが、ロード2種目で6位、7位と2度入賞した。
工藤市長はパブリックビューイングでの応援やテレビ観戦したことなどを伝え「藤田選手のレースを見て感動しました」などと健闘を称え、藤田選手は「市民の皆さんにメダルを持ち帰れなかったことは心残りですが、皆さんから頂いた寄せ書きをレース前に見て本番に臨みました。皆さんの応援のお陰で頑張れました」と感謝の言葉を述べた。
このあと会見した藤田選手は、3年後のパラ大会について「2024年に向けて取り組んでいきたい。関係者や会社など支えて下さった方と色々考えて準備し、1人で戦うことは難しく稚内の皆さんにもこれまでと変わらず応援して頂ければ大変力になります」と、5大会連続のパラ大会出場を目指す考えをにじませた。
1年10カ月ぶりの帰郷になった今回、5日午前中には抜海駅まで1時間半余り自転車で走ってきたと言う藤田さんは「稚内は良いですね。ホッとします」と故郷の有難みを改めて感じているようだった。
「港小で後輩と交流 あすは南中、稚高訪問」
東京2020パラリンピックの自転車競技に出場した藤田征樹選手(36)が6日、母校の港小を訪問し、児童たちと交流した。
全校児童61人に温かい拍手で迎えられた藤田選手は、自転車に乗り屋体に入場し、パラリンピックでの結果や多くの人の応援が励みになったことに感謝の言葉を述べた。
レース出場前、港小児童から贈られた色紙を抱きしめてから臨んだことに「メッセージが力になり、多くの人が応援してくれていると感じた。ありがとうと伝えたい」と感謝し「頑張ってきたことは決して無駄なことではなく人生の良い経験になった。皆さんも夢を実現するために少しずつ努力を続けてほしい」と、日々の積み重ねの大切さを説いていた。
質問コーナーでは、児童から「これからの目標は何ですか」との問いに、藤田選手は「今大会が終わり、まだ出来ることが沢山あると感じた。2024年のパラリンピック出場を目指し頑張ります」と答えていた。