時の話題 「高齢化社会」

 滅多にないのだが、筆者は腹痛に「正露丸」を服用している。一昨日、床に就くと痛みが走り仲々収まらないので自分専用の薬箱に置いてある瓶を手に取り3錠含んだあとによくよく見ると10年前の日付が。これまで知らず服用し「正露丸さえあれば大丈夫さ」と高を括ってきた自分の思い込みの激しさに恥ずかしさを覚えた。
 短気な上に思い込みが激しく、その思い込みたるや猛進というのか妄信的、いわんや盲信的な面がある。恋は盲目なる言葉があるもそんなロマンチックなものでなく老人の盲信に近いものがある。
 老人と言えば日本は世界に冠たる老人国になった。65歳以上人口は全体の25%を超え稚内では30%を超えている。地方こそ高齢化率が高く、35%どころか40%は当たり前で90%以上という限界集落もある。世界で最も高齢化率が高い。
 65歳以上の高齢者は今後増加するのは医療高度化などにより必然であり国は老人福祉の充実を訴え実行してきたが、その政策に限界が見えてきており、今後はお年寄りを経済社会の大事な戦力として見なす考え方が世の中の流れとなろう。
 高齢化進展の真逆に少子化現象があり16歳~65歳までの生産者人口減少が喫緊の課題になっている日本にあって高齢者が社会の中でもうひと踏ん張りしてもらう体系づくりが急務となろう。社会保険の会社負担を69歳までとする制度の改善も方策の一つとなろうか。
 ところで10年も前の使用期限切れの正露丸は新しい物に代えたが粒がふっくらしており、いかにも効きそうなので安堵している。

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