仲村さんに一代市民の称号 工藤市長「稚内思いは誇り」と授与

 稚内の水産加工業の発展や大横綱大鵬の稚内上陸記念碑建立などに尽力した稚内東部前社長の仲村房次郎さん(83)に稚内市から初めて「一代稚内市民」の称号が授与された。
 平成27年に稚内市部門別功績(産業経済功績)で表彰されている仲村さんは東部を引退後、29年に稚内を離れたあとも稚内に住民票を置き、声問にある別荘と横浜の自宅を行き来しながら北防波堤ドーム前に大鵬の石碑を建立するなどマチの発展に貢献してきた。
 今回、事情により9月30日付けで住民票を横浜に移し稚内を離れることになった仲村さんに1日午後、これまでの功績と感謝の気持ちを込め工藤市長から「多年に亘る市勢発展への貢献と稚内への熱い思いは市民の誇りでもあります」と称号が授与され、懇談後、仲村さんは50年近く過ごした稚内について「人生をここで決めて良かったと思うくらい好きな街です」と稚内への思いを語った。
 コロナ禍で延期されている大鵬記念碑の除幕式は、大鵬の誕生日となる来年5月29日に開催したいと言う仲村さんは「大鵬の孫にも来てもらい稚内の子供たちに本物の力士を目の前で見せてあげたい」と話していた。

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