市病全体での冷房検討 市議会 タブレットでリモート学習
市議会一般質問2日目の27日、横澤、佐藤千葉3議員が質問に立った。
市立稚内病院の医療環境と体制の改善について、横澤輝樹議員(自由クラブ)の①今夏のように記録的な暑さだと患者の健康管理などのためにもエアコンの整備が必要②緊急搬送のためのヘリポート整備③遠隔手術導入の必要性は―などとの質問に対し、工藤市長は病院の冷房設備は建設当初、手術室や分娩室など室内の温度や湿度を一定に調整する必要性が高い場所に限り設置した。その後は施設改修時などに併せ段階的に整備を進め、一時的な暑さ対策としてはスポットクーラーや冷風機などで対応しているが、今年のような厳しい暑さが続いた場合室温上昇で療養環境の悪化などが懸念されるところであり、院内全体の整備について検討していく必要があると考えていると答えた。
②について緊急時には過去、北防波堤ドーム公園や稚内空港などに着陸しており、今後も同様に対応していきたい、③は現在、各学会で対象となる疾患や手術を必要とする症状の検討、治療ロボットシステムの遠隔操作による模擬的な実験などが行われている段階であると認識しており、将来的に遠隔で行う仕組みが構築され、市立稚内病院で大学病院などが持つ医療を遠隔で受けることが可能となれば医療の充実に期待が持てるものと考えており情報収集に努めていきたいと述べた。
教育環境の充実で市内小中学校に導入されたタブレット端末によるリモート学習に向けた取り組み状況と課題は―との質問に、表教育長は現在、全ての小中学校でタブレットを使用している。リモート学習については全児童生徒を対象にタブレットを家庭に持ち帰って通信テストを実施しており、テスト終了後にリモート学習に向け進めていきたいとし、課題は学校間、同一学校内でも活用の仕方に差があるため、その差を少しでも埋めることが重要であると考えている―と答えた。