時の話題 「相撲好きで」
先日、我が家を訪れた方が「本当に相撲が好きなんですね」と、今行われている大相撲秋場所のテレビ中継を見ては言う。
以前にも書かせてもらったが、母方の祖父が好きで晩酌しながら相撲を見ている姿を幼い頃から見ていたのが相撲観戦好きの一因だと思っている。
自分の事をぐうちゃら書いても詮無きことなので秋場所に話題を移そう。新横綱の照ノ富士は8連勝で中日を折り返すも9日目(旗日)に苦手と覚しき大栄翔にいい所なく敗れてしまった。それでも次の2敗陣には未だ差があり、ケガなど余程の事がない限り賜杯は手にするのではと予想するも勝負事は下駄を履くまで分からず、ゆめゆめ照関には油断召されぬよう。
力士の体の割に狭い土俵には様々な罠が仕掛けられている。一気に攻め込んでも体を一瞬かわされたら奈落の底に突き落とされてしまうので調子に乗ってはならず石橋を叩いて渡るぐらいの慎重さも求められよう。
大相撲というのは勝ち負けもあるが、力士個々の精神状態を読むのも楽しみの一つであり、力士同士は勿論、観戦する側の我々も心理戦に与している。
相撲に限らずスポーツには必ず結果として勝者と敗者が存在するもので、贔屓の力士が勝った時には余り考えることはないものの、負けた時にはアノ手がねなどと何かと考えてしまう。
横綱や大関など役力士、前頭、十両の手当ある力士はほんの一握りであり、大半は力及ばず廃業してしまう。そのように厳しい世界だから挑戦しがいがあるのだろう。