時の話題 「老人の日はペケだ」
昨日は「老人の日」だった。何年か前に「敬老の日」から変わったのだが、どうも戴けない。お年寄りを邪見にしているようで「敬老」に戻すべきだ。
以前の自分なら恐らくこんな事は書かなかったであろう。65歳以上の高齢者に仲間入りし、立場変わればという訳ではないが、「老人」には愛情が感じられず愛情あふれた「敬老の日」に先祖返りすべきだ。
稚内の今年4月1日現在の65歳以上人口は1万989人おり高齢化率は33・7%と毎年徐々に上がっている。そのうち50%近くの49・5%が75歳以上で、地方都市の多くがそうであるようお年寄りが増えている。
寿命が80歳以上に伸びているのだから当然の事といえるが、反比例し子どもが少なくなっているのは憂慮すべき事で、それでなくても現在の15~65歳未満の人口減が顕著なのに近い将来、マチの経済が立ち行かなくなるのではと危惧している。
今、国家戦略として60歳定年の延長が企図され段階的に65歳定年制を導入する民間企業が増え更に70歳位までの延長を視野に入れている所もある。
官庁の定年延長はこれからのようだが、いずれにしても総体的な人口減少化のなか高齢者雇用は欠かせない。
話を冒頭に戻し「敬老」というのは社会として「ご苦労さまでした」とこれまでの労をねぎらう意味合いもあるのだろうが、働き盛りとは言わぬも60代はまだ戦力として社会貢献できる年代だ。肌感覚として現代の高齢者感は70歳以上という事になるのか。
それはそれとして「老人」はいけない。