時の話題 「カーリング」

 稚内での女子カーリング、楽しませて戴いた。連敗し崖っぷちに立たされたロコ・ソラーレが3連勝するのだから勝負事は下駄を履くまで分からない。あとは12月の世界最終予選でロコが来年の北京冬季五輪の出場権(9チーム中3チーム)を得られるかだが、今回の戦い方を見る限り可能性はかなり高いと思われる。
 連敗し3戦目までの間は1時間しかなく、話し合いの末、行き着いたのは変に格好つけず普段のままで戦うこと、俗に言う開き直りに近い心持ちで試合に臨むことだったという。1点差だった1、2戦で痛感したのは「運の無さ」で、運が無いなら何かを頼った姿勢でなく、運を掴み取るという攻撃的な気持ちだったのだろう。
 運が無いと言うのは「実力があっても運が無いと勝てない」という、ある意味、第三者頼みのものであり、それじゃ運が無ければ勝者になり得ない訳で、勝利は自らが勝ち取らなければならないという勝利への執念であり勇猛果敢な戦い方しかないことを悟ったことで選手の士気が格段に上がり、その後の3連勝につながったか。
 チーム違えど両チームの全員が旧常呂町(現北見市)出身という事ではっきりするのは付け焼刃ではダメだということで、幼い頃から日常的にカーリングに接する事がいかに大切かという事である。
 稚内に最新設備誇るカーリング場が出来た事で稚内チームの五輪など大会への参戦が期待されているが、そう易々と実現するものでなく小さい頃からの育成など底辺拡大に向けた地道な取組みが大事なのは論を俟たない。

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