時の話題 「トップすげ替え」
やぶれかぶれと言うのか、菅総理があの手この手で権力の座にしがみつこうと踠いている。
筆者見るところ、菅さんは武闘派の野心家である。お坊っちゃんの安倍前総理のもとでナンバー2だか3だか知らぬが正体を伏せ官房長官としてマスコミ会見も予め用意された返答を棒読み、質問する報道陣の質問にまともに答えようとしてこなかった。安倍さんにとって有難い存在だろうが国民から見ると得体が知れなかった。
それでもどうせ安倍総理の腰巾着だからと国民は何も期待せず官房長官談話を聞き流していたが、総理というナンバー1の地位を得た菅さんに望む国民の期待は大きいものがあり棒読みを許さず「自らの言葉で」と大合唱している。
ただ横浜市議時代から政局には野心満々に力を出すタイプのようで、岸田文雄氏の総裁選出馬表明の際の役員任期を1年とし連続3期までとする暗に幹事長5年以上の二階俊博氏を引きずり下ろす発言を逆手に、菅総理自らが二階氏を幹事長から外そうとするのは機に敏な野心家・菅さんの真骨頂でもあろうか。
政治家というのはだいたいが独善的でその場凌ぎの人が多い。国民に不信感が広がる中「コロナ禍中は衆院は解散しない」と明言した菅さんが自らの権力延命のため二階氏の首を切ることで岸田氏の思惑も葬り去り、コロナ禍真っ最中に選挙をし総裁と総理の座を維持しようとする個利個略への愛想尽かしは頂点に達し、政権与党が瓦解するのではと憂いている。頭すげ替えは待ったなしだ。