時の話題 「政治に携わる人」

 30日に本紙2面に載った自民党の政経セミナーと南小運動会の観覧スペースでの密状態を指摘した父親からの投稿を読んだ読者から「政治家は緊急事態宣言出ようが好き勝手に出来るんだね」という皮肉たっぷりの電話をいただいた。
 筆者は「あなたの言う通りで正論ですね」と返答したが、近付く(任期10月21日)衆院選を前にこの種のセミナーは全国各地で開かれるのだろうと思うと我々一般国民が今しているコロナ感染対策は何なんだろうという素朴な疑問さえ頭をもたげてくる。
 落選すればただの人となり食いっぱぐれする政治に司る職業を有する人にとって〝落選〟の二文字は禁句であり、落選しない(当選するとも言うが)ためコロナであろうが槍が降ろうが脇目を振らず猛進する。
 自分の職を守ろうとするのは人間にとって当然の事であり否定する何物でもないが、今回の電話のよう小学校の運動会、つまりは子ども達の行事と比較されれば返す言葉も無かろう。
 自民党の総裁選さえも「党員票を入れるフルスペックの選挙はいかがなものか」(石破元自民党幹事長)と批判がある中、それこそ国民総動員の衆院選は感染の再々々々拡大の呼び水になるのではと案じてしまう。
 悪い時に悪い事が重なるのは世の常とはいえ政治を司る人達はよく々々考え選挙前哨戦に臨み一般国民の罵声を浴びないようにしなければなるまい。
 範となるべき人とは言わぬも良識を持った行動をし「さすがセンセイよね」と言われなければならんだろう。

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