孫の王鵬に化粧回し 仲村房次郎氏 来市し北門神社でお祓い
大鵬上陸記念碑の会の仲村房次郎会長(83)=横浜市在住=が12日、北門神社を訪れ、昭和の大横綱・大鵬の孫で大相撲で十両として活躍する王鵬関に贈る化粧回しのお祓いをすると共に必勝祈願した。
北防波堤ドーム前に子供の頃の大鵬が旧樺太から引き揚げる際に稚内に上陸したことを記念し碑を建立した同会が大相撲11月の九州場所に向け、王鵬が更に活躍するよう今年4月、福岡県の専門業者に化粧回しの製作を依頼。稚内や大鵬が生まれた敷香(現ポロナイスク)、引き揚げ後に育った弟子屈などの地図、大鵬が現役だった頃に忍耐などの意味で好きだった言葉「忍」を記した化粧回しが完成した。
神社の本殿で執り行われた清め払いの神事後、山本宮司は「関取になった王鵬も大鵬関に似てきました。今後の活躍を願っています」と話し、大鵬とは旧知の仲だった仲村会長は「化粧回しは大鵬が樺太から稚内に引き揚げたことを表現しました。王鵬には祖父のように大横綱になってもらうことが願いですが一つ々々勝ち星を重ね先ずは大関になってもらいたい」と期待を寄せていた。
コロナの感染状況を見て王鵬が所属する大嶽部屋に贈ることにしている。