時の話題 「甲子園大会」
夏の甲子園・高校野球大会が開幕し、きょう12日には北海、帯広農業の北海道勢2校が出場した(この原稿は昨11日執筆)。
夏の甲子園は、昨年コロナによって中止されているので2年ぶりの開催だ。お盆期間の甲子園観戦(テレビだが)は年中行事のようなもので、田中投手(現楽天)擁した駒大苫小牧高が斉藤投手(現日本ハム)擁する早稲田実業に3連覇を絶たれた決勝戦に血湧き肉躍ったものだ。
その日の夜、ダイジェストで見るのだが、熱戦はコロナ禍であっても変わらず、お盆休みの15日と16日はたっぷり堪能したい。
高校野球が何故惹きつけるかというとセオリー通り行かないからだろう。強豪校が敗れ弱いチームも波に乗ると実力以上の力を発揮し強敵を敗ってしまう様子は醍醐味そのものであり高校野球の真骨頂だ。
プロ野球を見るのも楽しみの一つだが発展途上の高校野球の面白さはそれに劣るものでなく、攻守の完璧さよりエラーや予想できぬ逆転劇に惹き込まれてしまう。まさに人生そのものだからだ。
江川や松坂ら俗に〝怪物〟と言われる傑出した選手の活躍も悪くはないが、普段は地味で目立たない選手でも大舞台で花開くことがあり、勝利を呼び寄せる様子にはつい喝采を上げてしまう。
今年はどんなドラマを見せてくれるのか。勝っても負けても君達のハッスルプレーがコロナ禍だからこそ人々に感動を与える。
小が大を負かす試合を期待し、負けても勝っても選手が力を発揮できる大会になること願っている。