時の話題 「平和の祭典願う」
早くも8月だ。コロナ禍は収まるどころか拡大しているのにこの国のトップは「人流は抑制されている。ワクチン接種を進めることだ」と馬鹿の一つ覚えのような言葉を繰り返す。それが日本の今の病巣だと気付いているのに続投論が公然と出るところに深刻さを感じている。
日本や道、稚内市のトップがどうであれ私達市井の者は今月、ご先祖さまを丁重に迎える盂蘭盆会を営む。
筆者は故郷に戻り約40年の間、墓参りに紋別に行っているが、今年は北見にいる長男家族が14日から稚内に来るというので1週間早めることにした。オホーツク管内のコロナ感染者の増加は気になるところだが、機敏に行動し戻って来ようと思っている。
お盆は終戦の日(15日)とも重なり、当時の識見ないトップによる開戦の結果、亡くなった数百万人にも及ぶ英霊に合掌せねばならないし、沖縄地上戦や広島、長崎への原爆投下で犠牲になった一般国民に鎮魂せねばならない。その数え切れない程の犠牲の賜として経済発展した日本。1964年(昭和39年)には1回目の東京五輪を開催し、57年後の今2回目の東京五輪を開催している。
コロナ禍でなければ高揚するスポーツと平和の祭典なのだろうが矛盾を孕んだ五輪に私達は日本人選手の活躍に歓喜すればいいとは言えまい。世界平和を願う祭典がお盆月に開催されるのはその啓示でもあるだろう。
政治家の体たらくにより戦禍に見舞われ家族は離散し国を追われてしまう。こんな不幸を無くすための五輪でなければならない。