週末雑感
この1週間は東京五輪とコロナ感染拡大、異常な暑さに収れんされる。一日の新規感染者が全国で1万人を上回り東京都と沖縄県に加え神奈川、千葉、埼玉3県と大阪府に8月2日、緊急事態宣言が発出される。北海道はまん延防止等重点措置適用となり何度も押し寄せるコロナの脅威にたじろいでいる。
そのようなコロナ禍にあっても東京五輪は日本の好成績もあって国民はテレビ観戦に興じ、コロナ禍が別世界で起きているかのような錯覚に陥っている。
良い方と悪い方があると良い方に傾斜しようとする心理への働きかけが強いのか。
それは命が限りなくあるとする若者心理に相似しているともいえ、自分の直ぐ傍にコロナウイルスが忍び寄ってきているのに永遠の命を与えられているという思い違いが自由奔放な振舞を助長しているようである。
感染拡大地域から脱出しようと思っても現実的には不可能な事であり、そうしてこうして1年半以上も無為に過ごしている。
人生には終焉があり時間には限りがある。だから1時間でも早くエスケープ(脱出)しなければならないのに止まる。時は流れているというのに無駄な時間を過ごしている。
その点、稚内に住んでいると散発的に感染者はあるものの、他人事のように「暑い暑い」とぼやきながら五輪と感染拡大を伝えるニュースを見ればいい。
暮らす環境が違うのだから思考と行動に差異が出るのは致し方ないにしても、国全体を俯瞰する菅総理の見識の無さには知識人ばかりか市井の国民も呆然とさせられている。