週末雑感
コロナ禍といえど基本的に日常の生活は変わるものでなく読者の皆さんも慌しい日々を送っているでしょう。
この1週間を顧みると香港とはいえ同業者の「リンゴ日報」廃刊への驚嘆は禁じえない。
中国という国は海洋領土問題でも何もかも共産党に逆らう個人・団体は容赦しない。その標的となったのがリンゴ日報であり社長、役員らをことごとく逮捕拘束され香港の言論の府と言われた同紙を先ず資金、そして人材と骨抜きにし廃刊してしまうのだから恐ろしい国である。
メディアも今はネット(SNS)が幅を利かせ紙媒体の新聞の購読者は減少の一途を辿るだけで、春先には根室新聞も休刊に追い込まれた。
先日、筆者の許を月刊紙「クオリティ」と契約しているというフリーランスの男性が来社し現下の新聞・雑誌など紙媒体の苦戦について質されたので「それでも我々業界(地方紙)は読む人がいる限り続けて発行していかなければならない」と答えたが、厳しい状況にある現実に肩を落としている。
部数減ろうが香港のような弾圧はなく報道の自由が守られていることには感謝せねばなるまい。
工藤市長もそうだが稚内の市長はメディアに寛容で、相当痛烈な事を書いても香港のよう言論を封殺することはないだろう。
昔、名物市長だった浜森辰雄氏、商工会議所会頭を務めた関金作氏らと一献傾ける集まりがあり浜森市長は「私が最初の選挙で勝利できたのはプレスのお陰」と感謝されたことがあった。古き佳き時代の一こまでした。