1年8カ月ぶりサハプロ船母港へ 稚内港湾施設に上架も コロナの影響で長引く
船体整備のため一昨年10月に稚内港に入港し稚内港湾施設に上架されたままにあったサハリンプロジェクトのタグボート「キリー」(246㌧)が漸くサハリンに戻ることになり、17日夜に稚内港を発つ。
港湾施設によると、当初は昨年5月までに整備を終え、母港のホルムスク港に戻る予定だったものの、新型コロナウイルスの影響でサハリンでも感染者が増えサハプロ船の乗組員が来日してエンジン整備をできずに上架したままだったが、稚内では船底整備や塗装など必要な修理を終え、残る整備は現地で行うことが決まり、17日に上架場から下架した。
船を迎えに17日午前7時半過ぎ、末広埠頭東岸壁に入港した別のサハプロ船「コムラン」(2310㌧)でキリーをけん引し1年8カ月ぶりに母港に戻ることに。年代取締役工務部長は「コロナの影響がこんなに長引くとは思っていなかった。会社として船が戻ることになり安心しています」と話していた。