コロナ窮乏顕在化 市社協の小口貸付など322件9800万円に
稚内市社会福祉協議会(市社協)は、コロナ禍の中、貸し出しが激増している生活福祉資金(緊急小口、総合支援)の5月末での実績をまとめた。
コロナ禍前は年間100件(令和元年度92件など)に満たない相談・実行だったが、昨年度は緊急小口(1世帯10万円以内)が171件で3148万円、総合支援資金(単身15万円以内、2人以上20万円以内)で100件4555万5000円貸し付けした。
更に2、3月には総合支援資金の再貸付も受け付け20件で957万円実行した。
本年度は5月で▽緊急小口11件215万円 ▽総合支援16件711万円▽総合支援再貸付4件222万円になっている。
コロナ禍中の総貸付はここまで322件で9808万5000円にも膨らんでいる。
相談支援課では、飲食店や観光業などコロナの影響を受けている市民の相談が多く、ホテル休業によってクリーニングや清掃などに従事する人の申請も多く、その影響は底曳き船の船員にもみられるとしている。
この貸付は6月末で終了する予定だが、依然としてコロナの影響が続いているので9月か12月末まで延長される可能性が高いとしている。