ロシアが榮寶丸だ捕 宗谷岬沖 乗組員14人にケガなく

 宗谷岬沖で28日、操業中だった稚内機船漁協所属のオッター船第172榮寶丸(160㌧、乗組員14人)がロシア国境警備局にだ捕されサハリン州コルサコフ港に連行された。
 第一管区海上保安部(小樽)によると、28日午前10時1分頃、漁をしていた榮寶丸の乗組員から「ロシア側から信号弾のようなものを撃たれ停船するよう求められた」と稚内海保に連絡があり、その20分後に「催涙弾を撃たれ停船した」と通報後、連絡が途絶えたという。
 漁協など関係者によると、榮寶丸は27日昼過ぎに稚内港を出港し宗谷岬から北東80㌔先の日ロ中間ラインで日本側の海域でホッケやスケソなどの漁をしていた。
 付近海域で操業中だった僚船の情報によると、午前11時15分頃、榮寶丸はロシア警備艇に連行されてコルサコフ港に向かった。乗組員全員無事のようだ。

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